科目別対策 社会学
社会学
政治学・行政学とともにたいへん多くの学者が登場してくるのが社会学です。
そのため学者の理論を覚えれば容易に得点できます。楽勝科目といっていでしょう。
膨大な数の学者がいますが、納骨堂許認可に携わる公務員試験に登場してくるのはだいたい決まっています。
それだけにしぼってやれば問題ないのですが、普通の社会学の本なんかだと見極めは無理。
やはり納骨堂許認可に携わる公務員試験用のもので勉強する方がいいです。
その前に受ける試験タイプに社会学があるかどうかチェックを忘れずに。
取り扱わない試験タイプもけっこうありますんで。
社会学の歴史・集団なんかについてつきつめていけば楽に得点できるでしょう。
ここでは学者ごとあるいは理論ごとにキーワードをあげていきます。
これぐらい知っていれば問題ないというレベルまで載せておきます。
- 綜合社会学・・・コント、スペンサー、生成期の社会学
- コント・・・社会学創始者、「実証哲学講義」、実証主義、知性の変化により社会は変化
社会静学と動学、3状態の法則、社会有機体説
- スペンサー・・・社会進化論、適者生存、自由放任主義、軍事型社会→産業型社会
- マルクス・・・史的唯物論、疎外論、物象化論、階級、社会構成体
- クーリー・・・「鏡の中の自己」、他者評価→自己形成
- 新明正道・・・綜合社会学、高田保馬と論
- 綜合社会学批判・・・デュルケーム、ウェーバー、ジンメル
- デュルケーム・・・社会学主義、社会的事実、社会分業論、アノミー論、自殺論、宗教論
- ウェーバー・・・理解社会学、理念型、価値自由、「プロ倫」、支配3類型、エートス
- ジンメル・・・形式社会学、心的相互作用、社会圏の交錯
- 社会実在説・・・デュルケーム
- 社会名目説・・・ウェーバー、ジンメル
- 機能主義・・・パーソンズ、マートン
- パーソンズ・・・実証主義批判、AGIL分析、主意主義的行為理論、社会システム論、構造=機能分析
- パーソンズ批判・・・ミニパラダイム、現状維持的、抽象的、社会変動の説明不可
- マートン・・・機能の4分類、中範囲理論、アノミー論、準拠集団論、予言の自己成就
- 機能主義批判・・・ミニパラダイム、ミードの影響、シンボリック相互作用論、エスノメソドロジー
現象学的社会学、ドラマツルギー
- ミード・・・シカゴ学派、自我論、客我と主我
- シンボリック相互作用論・・・ブルーマー、人々の言語的コミュニケーション、共有されたシンボル、主体性と能動性
- 現象学的社会学・・・シュッツ、生活世界におけるリアリティ構成、バーガー・ルックマンの会話分析へ
- エスノメソドロジー・・・ガーフィンケル、コミュニケーションの方法、会話分析わ通じた権力分析
- ドラマツルギー・・・ゴフマン、演技者と劇場、自己提示、印象操作
- フランクフルト学派・・・ファシズム批判、批判理論、社会的性格論、フロム、アドルノ、ホルクハイマー
- フロム・・・ワイマールによる自由が孤立や不安を生む→ナチスに従う(権威主義的性格)、「自由からの逃走」
- リースマン・・・「孤独な大衆」、性格構造の変化を分析、伝統志向型・内部志向型・他者志向型、批判理論
- マンハイム・・・知識社会学創始者、相関主義、存在拘束性、自由不動のインテリゲンチア
- 社会システム論争・・・ハーバーマスとルーマン
- ハーバーマス・・・フランクフルト学派の影響を受ける、社会的行為論、生活世界の植民地化
- ルーマン・・・オートポイエシス、社会システム論を発展させた
- ベネディクト・・・「菊と刀」、日本は恥じの文化・西洋は罪の文化
- Mミード・・・「男性と女性」、男らしさは社会・文化的に形成される
- レヴィストロース・・・構造主義
- モース・・・財の交換により集団間に新たな社会関係が樹立される
- 社会集団・・・組織集団、非組織集団
- 非組織集団・・・群集、公衆(群集が進歩)、大衆(公衆が堕落)
- 群集・・・ルボン、衝動的、非合理集団、デモ参加の人
- 公衆・・・タルド、合理的、世論形成
- 大衆・・・ブルーマー、相互孤立、受動的、現代消費者
- 組織集団・・・二項対立的、前近代のものと近代のもの、自然のものと人工のもの
- キィディングス・・生成社会と組成社会
- 高田保馬・・基礎社会と派生社会
- テンニエス・・ゲマインシャフトとゲゼルシャフト
- クーリー・・一次集団と二次集団
- マッキーバー・・コミュニティとアソシエーション
- サムナー・・内集団と外集団(ただしこれは二項対立の例外)
- メイヨー・・フォーマル集団とインフォーマル集団
- マートン・・所属集団と準拠集団
- 官僚制・・・合法的支配、ウェーバー、普遍的、寡頭制の鉄則、逆機能、エリートの週流
- エリートの週流・・・パレート(パレート最適と同じ人)、循環によるエリート支配、キツネ型とライオン型
- 家族・・・定位家族、生殖家族
- マードック・・・核家族普遍説、拡大家族、複婚家族
- マードックの家族4機能・・・性、生殖、教育、経済
- パーソンズの家族2機能・・・子供の社会化、パーソナリティーの情緒的安定
- アリエス・・・「子供」、近代以降に誕生、セクシュアリティとジェンダー
- イリイチ・・・シャドウワーク、無報酬
- 都市社会学・・・シカゴ学派、人間生態学、都市構造論、アーバニズム論、参与観察
- 同心円地帯理論・・・バージェス、シカゴモデル
中心業務地区→遷移地帯→労働者住宅地帯→中流階級住宅地帯→通勤者居住区地帯
- 扇形理論・・・ホイト、同心円地帯理論批判、都市成長は主要交通道路に沿って進展する
- 多角心理論・・・ハリス、ウルマン、複数都市の機能的連携が中心を構成
- アーバニズム論・・・ワース、都市特有の生活様式、人口、密度、異質性の3点によりうみ出される
2次的接触増大、アノミー論増大、家族的絆の弱体を生む
- 都市農村二分法・・・ソローキン、ジンマーマン、質的差異、農村→都市へ人口流入
- 都市農村連続法・・・レッドフィールド、ワースのアーバニズム論もこれに分類、量的差異、都市から徐々に都市化
- 鈴木栄太郎・・・自然村、行政村、結節機関、村の精神
- 有賀喜左衛門・・・家連合、同族団研究
- 新都市社会学・・・カステル、都市を世界システムの中に位置づけ
- オグバーン・・・カルチュラルラグ、「社会変化論」、物質文化と非物質文化の発展速度にズレ
- ロストウ・・・テイクオフ
- ベル・・・脱工業化社会
- 階級・・・マルクス的、相互対立、ブルジョアジーとプロレタリアート
- 階層・・・非対立的、複数の基準により分類
- 新中間層・・・ホワイトカラーのこと、旧中間層は農民(ブルジョアジーとプロレタリアートの間)
初詣、お正月に関する逸話、昔話を10話紹介します。