科目別対策 政治学
政治学
これは結構重要な科目です。問題数は4〜6問ぐらいです。(都庁や特別区はわりと問題が多い)
さらに論文科目にもなっていることが多く、教養の方でも問題として出題されたりと、これ一つを勉強するだけでかなりの応用が利くようになるのではないでしょうか。
レベル的にもけっして難しくなく、暗記してしまえばいいだけです。
おそらく専門科目でこの政治学を切る人はいないでしょう。誰でもできる科目ですから。
出題される個所はわりとハッキリしていますね。もちろん自治体による変化もありますけど。
各国の政治制度、官僚制、圧力団体なんかは必須項目といえます。
政治系科目の特徴としてやたらと学者が登場してきます。この政治学しかり、です。
どうでもいい名前からMウェーバーのように納骨堂許認可に携わる公務員試験とは縁の深い人まで様々です。
きっと本番までには何十(三ケタいくかも)という名前を覚えることになるでしょう。
その人のキーワードと名前を上手く関連付けて要領よく覚えていって下さい。
僕は結構時間をかけて勉強しました。一度やってもひとつき経つとキレイ忘れていたので何度もやりました。
ここでは大きなテーマごとにキーワードを載せていきます。
全部知っているか確認してみて下さい。
昔の政治家、キーワード
- デモクラティア
- プラトンの哲人王・アリストテレスのポリス的動物、多元性
- アウグスティヌス 宗教>国家
- マキャヴェリ・・・イタリア、現実主義、利己的、絶対王政擁護、「君主論」、国家理性、フォルトゥナとヴィルトゥ
- トマスモア・・・・・イギリス、理想主義、絶対王政批判、「ユートピア」、共産主義的、Jボダンの「国家論」、主権概念の確立者(重要)とフィルマーの王権神授説
- ルター・・・・・「キリスト者の自由」、95ヶ条の論題、万人司祭説
- カルヴァン・・「キリスト教鋼要」、予定説
- ホッブズ・・「リヴァイアサン」、利己的、万人の万人に対する闘争、絶対王政擁護、自然権放棄
- ロック・・・・「市民政府二論」、理性的、潜在的闘争、名誉革命正当化、自然権の信託、間接民主制、功利主義正当化
- ルソー・・・・「社会契約論」「エミール」、善意、自由・平等・平和、フランス革命に影響、一般意志、直接民主制
- ベンサム・・・古典的自由主義、量的差異、夜警国家、最大多数の最大幸福、自然法理論批判
- JSミル・・・・「自由論」、古典的自由主義、質的差異、制限選挙、ベンサム批判、個性重視、多数者の専制への危惧、自由と平等は両立不可、満足な豚よりやせたソクラテス
- トクヴィル・・・「アメリカの民主政治」、自由民主主義、普通選挙、多数者の専制への危惧
- グリーン・・・・新自由主義、福祉国家、ベンサム批判、人格の成長、共通善の実現
- マルクス・・・「資本論」、虚偽意識
- ヘーゲル・・・「人倫」、アウフヘーベン
- サンシモン・・空想的社会主義、人道主義、階級特権廃止
- フーリエ・・・・空想的社会主義、ファランジュ
- マンハイム・・「イデオロギーとユートピア」、存在拘束性、イデオロギーは保守・ユートピアは革新、パースペクティブ
- Eバーク・・・・「フランス革命の省察」、保守主義
- シュミット・・・ナチズムの定義付け、ケルゼン批判、主権独裁と委任独裁
- ダニエルベル・・・「イデオロギーの終焉」
- ベルンシュタイン・・・社会民主主義
- ベントレー・・・・「政治の過程」、政治過程論
- ウォーラス・・・・「政治における人間性」、政治行動論
- イーストン・・・・「政治体系」、政治システム論、脱行動科学革命
- アーモンド・・・・「比較政治学」、政治体系論、政治文化3類型(未分化・臣民・参加)
- ハイエク・・・・・「隷従への道」、社会主義批判
- ローウィ・・・「自由主義の終焉」、依法的民主主義、自由主義批判
- シュムペーター・・・「資本主義・社会主義・民主主義」、民主主義=システム・制度
権力概念とリーダーシップ
- 実体説・・・一方通行、多元的権力基盤、ラズウェル、マルクス、マキャヴェリ、ホッブズ
- 関係説・・・現代説、相互作用、合意、ダール、ルソー、ロック
- メリアム・・・「政治権力」、シカゴ学派の祖、集団の統合現象、ミランダ・クレデンダ
- ミランダ・・・・感性、ヒトラー、国家、現代にマッチ
- クレデンダ・・理性、イデオロギー、合理化
- ラズウェル・・・「権力と人間」、シカゴ学派、価値剥奪
- ミルズ・・・「パワーエリート」、エリート主義、陽気なロボット
- ダール・・・「誰が統治するか」、ポリアーキー、ニューヘヴン、多元主義
- ポリアーキー・・・公的異議申立て・参加の包括性の2つの基準
- Mウェーバーの政治家の資質・・責任能力・予測能力・情熱
ウェーバーの政治的リーダーシップ
- 合法的正当性・・・代表的リーダーシップ
- 伝統的正当性・・・伝統的リーダーシップ
- カリスマ的正当性・・・創造的リーダーシップ(成功)と投機的リーダーシップ(失敗)
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各国政治制度
かつての中世身分制議会の目的は国王の課税承認
- ロック・・・「市民政府二論」、議院内閣制、立法府・執行権・連合権(立法府優位)
- モンテスキュー・・・「法の精神」、大統領制、立法・司法・行政の完全対等
- 議院内閣制・・・内閣に法案提出権、議会への出席義務、短命内閣、民意反映、バジョットが優れているとした
- 大統領制・・・・・内閣は議員ではない、政府と議会の対立の可能性、立法部が行政への責任追及できない
- イギリス議院内閣制・・・二大政党制、ウォルポール内閣で確立、本会議中心、全大臣が議員、庶民院の優越
- 日本の議院内閣制・・・委員会中心、大臣の過半数が議員、衆議院の優越
- アメリカ大統領制・・・大統領に法案提出権なし、教書勧告、拒否権あり、条約締結権、軍の最高司令官
- アメリカの選挙・・・小選挙区制、ゲリマンダリング、実質直接選挙、スーパーチューズデー
- 民主党・・クリントン、大きな政府、福祉国家推進
- 共和党・・保守的、小さな政府、自由競争推進
- イギリス選挙・・・小選挙区制、任期5年(下院)、政治腐敗防止法、ブレアは18年ぶり労働党首相
- ドイツ・・・大統領制、連邦大統領、実際は連邦宰相による議院内閣制、小選挙区制、連立政権、大連合
- フランス・・・半大統領制、シラクとジョスパン首相、第5共和制ドゴール以降、コアビタシオン、小選挙区2回投票制
- イタリア・・・大統領制、実質議院内閣制、分極多党制、小選挙区比例代表制
- 日本・・・1994年より小選挙区比例代表制(細川政権)、政治改革関連法案
- 参議院・・252議席、100が比例、152が都道府県別
- 衆議院・・500議席、300が小選挙区、200が11ブロックの比例制
- 近代選挙・・・普通・秘密・直接・秘密
- 小選挙区・・・死票多、ゲリマンダリング、二大政党制、政権安定、費用少、有権者との距離近い
- 比例制・・・・・死票少、連立政権、民意反映、複雑選挙
官僚制・政党・圧力団体 ・マスコミ世論
- ウェーバーの官僚制・・・合理的、社会主義や会社でもおこる、階層、文書主義、職務専門化
- ミヘルス・・・「寡頭制の鉄則」
- 採用制度・・・メリットシステムとスポイルズシステム
- ウェーバーの名望家政党・・18〜19C前、地方分権的、制限選挙
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- 大衆政党・・19半〜20C、集票組織の発達、中央集権的、普通選挙、厳しい党規律
- トリーペル・・・政党への国家の態度の変遷 敵視→無視→合法化・承認→憲法編入 バークのブリストル演説
- 政党の機能・・・利益集約、政治的教育、リーダー補充、政策形成
- 政党の種類・・・世界観政党・叙任権政党、保守・革新、国民・階級・宗教
- デュヴェルジェ・・・政党の数に着目、「二党制の神話」
- サルトーリ・・・「現代政党学」、非競合政党制・競合的政党制
- 日本の体制・・1955年保守合同(自由党+民主党)の55年体制、族議員の存在、集票マシーンの役割
- 圧力団体・・・利益表出、政権獲得は目指さない、立法ロビイング、行政ロビイング、グラスルーツロビイング、世論形成、審議会への代表者派遣、ネオコーポラティズム、パトロンクライエントシステム、ネオクライエンテリズム
- 日本の財界4団体・・・経団連、日商、日経連、同友会
- コーンハウザー・・・「大衆社会の政治」、大衆操作
- リースマン・・・「孤独な群集」
- Eフロム・・・・・「自由からの逃走」
- リップマン・・・「世論」、ステレオタイプ、ルボンの群集・タルドの公衆・ブルーマーの大衆
- ラズウェル・・・「権力と人間」、政治的無関心、マスメディア3機能
- ラザースフェルド・・オピニオンリーダー、コミュニケーション2段の流れ、アドルノとホルクハイマーの権威主義的パーソナリティー、投票行動論
- キャンベル・・・ミシガン学派、心理学的分析、決定要因は政党・候補者・争点
- ラザースフェルド・・コロンビア学派、社会学的分析、エリー郡調査、階級・宗派による投票差異
初詣の意味と諸説、お参りのしかた、喪中の初詣について初詣の知識を解説します。